FuguをCodex CLIで使うには
FuguはSakana APIから呼び出すマルチエージェントシステムで、利用者からは一つのモデルとして扱えます。ローカルのファイルを読んだり編集したりする実行基盤はCodex CLIが担い、Fuguを呼び出して作業を進めます。
この記事では、Sakana AIの公式手順に沿ってcodex-fuguを導入する流れを紹介します。APIへ質問するだけならCodex CLIは不要です。
手順の確認範囲
公式資料の確認日は2026年8月27日です。ローカルではWSL2上のCodex CLI 0.150.0を確認しました。Fuguのインストール、dry-run、API疎通は実行していないため、以下は公式手順の紹介です。導入時にはGet Startedとcommand referenceを照合してください。
1. APIキーと料金を確認する
Sakana API KeysでAPIキーを作成し、組織の秘密情報管理方法に従って保管します。キーを共有チャット、スクリーンショット、Gitへ載せないでください。
利用前に公式Pricingで請求モード、対象モデル、利用上限、入力・出力・オーケストレーションの課金条件を確認します。
2. Codex CLIへ導入する
FuguをCodex CLI上で使う場合は、まず公式リポジトリをローカルへ取得し、実行する内容を確認する方法を推奨します。公式command reference でも、ホストされたエンドポイントを使わず、リポジトリを自分でcloneしてインストーラーを実行する手順が案内されています。
最初に、~/.fuguが存在しないことを確認してから公式リポジトリをcloneします。既存のディレクトリがある場合、この例は上書きや削除をせず停止します。既存環境を更新・復旧する場合は、その内容と公式command referenceを確認して別途判断してください。
test ! -e "$HOME/.fugu" || {
printf '%s\n' '既存の ~/.fugu があります。内容を確認してから別途対応してください。' >&2
exit 1
}
git clone https://github.com/SakanaAI/fugu.git "$HOME/.fugu"
次に、clone元、現在checkoutされているcommit SHA、インストールスクリプトの内容を確認します。SHAは更新されるため記事へ固定値を転載せず、取得した環境で表示された値を確認します。git diffが差分を報告した場合は、そのローカルスクリプトを実行しません。
git -C "$HOME/.fugu" remote get-url origin
FUGU_COMMIT="$(git -C "$HOME/.fugu" rev-parse HEAD)"
printf 'checked out commit: %s\n' "$FUGU_COMMIT"
git -C "$HOME/.fugu" show --no-patch --format=fuller "$FUGU_COMMIT"
less "$HOME/.fugu/scripts/install.sh"
git -C "$HOME/.fugu" diff --exit-code "$FUGU_COMMIT" -- scripts/install.sh
配布元、commit、スクリプト内容を確認できたら、同じローカルスクリプトを--dry-runで実行し、Codexのバージョン変更、設定の配置、バックアップ先などの変更予定を確認します。
bash "$HOME/.fugu/scripts/install.sh" --dry-run
変更予定を確認して受け入れる場合だけ、同じローカルスクリプトを本実行します。この本実行も、本記事では行っていません。
bash "$HOME/.fugu/scripts/install.sh"
この手順は公式のUbuntu/macOS向け案内に基づきます。他の環境ではGet Startedの手動セットアップを確認してください。
3. 起動し、状態を確認する
インストール後は、次のコマンドで起動します。
codex-fugu
公式command referenceでは、codex-fugu は codex -p fugu を実行するランチャーとして説明されています。つまり、Fuguを単体アプリとして起動するのではなく、Codex CLIの実行基盤にFugu用の設定を組み込んで使うイメージです。
codex-fugu には管理用のコマンドも用意されています。通常の利用で毎回必要なものではありませんが、状態確認やAPIキー更新時に役立ちます。コマンドの詳細は SakanaAI/fugu command reference で確認できます。
表は横にスクロールできます
| コマンド | 用途 |
|---|---|
codex-fugu --status | インストール状況や更新状態を確認する |
codex-fugu --set-key | 保存済みのSakana APIキーを変更する |
codex-fugu --check | 設定更新を手動で確認する |
APIだけを試す場合
Codex CLIの導入とは独立して、次の手順でAPIへリクエストできます。APIキーは対話入力し、履歴へ値を残さないようにします。
read -rsp "Sakana API key: " SAKANA_API_KEY
export SAKANA_API_KEY
printf '\n'
共有端末では、作業後にunset SAKANA_API_KEYを実行します。継続利用する場合も、シェル設定ファイルやGit管理下の.envへ値を直書きせず、利用組織のシークレット管理方法に従ってください。
curl -X POST https://api.sakana.ai/v1/chat/completions \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer $SAKANA_API_KEY" \
-d '{"model":"fugu","messages":[{"role":"user","content":"日本語で短く返答してください"}]}'
応答が成功したら、choices内のメッセージとusageを確認します。この確認では、ローカルファイルの編集やテスト実行までは検証しません。
表は横にスクロールできます
| 症状 | 確認箇所 | 切り分け |
|---|---|---|
| HTTP 401 | APIキーの作成元、有効性、Authorization: Bearer、環境変数の設定 | キー値を表示せず、API Keys画面で再発行・失効状態を確認する |
| HTTP 429 | 公式Pricing、請求モード、利用上限、短時間の再試行回数 | 連続再試行を止め、公式コンソールで利用可能枠を確認する |
| モデル名不一致 | Modelsページの現在のmodel IDとエラー本文 | 記事例を固定値として信頼せず、公式ModelsのIDへ合わせる |
モデルを選ぶ
2026年8月27日の公式Modelsで確認した区分は次のとおりです。
表は横にスクロールできます
| モデル | 公式情報に基づく位置づけ |
|---|---|
| Fugu | 日常作業向け。性能とレイテンシのバランスを重視した標準モデル |
| Fugu Ultra | 難しい問題や品質重視のタスク向け。より深い専門エージェント群を使い、回答品質を重視するモデル |
| Fugu Cyber | セキュリティ分析、脆弱性調査、脅威調査などのサイバーセキュリティ推論向け。従量課金のAPIキーと事前のアクセス申請・手動承認が必要 |
普段の作業はFuguから試し、難しい問題で品質を優先する場合はFugu Ultraを比較します。Ultraは費用と応答時間が増える場合があります。Fugu Cyberの利用条件と現在のモデルIDは、申請前にModelsページで確認してください。
Codex側の作業手順を整える候補はSkill/Pluginの紹介、業務へ接続する権限と承認点の決め方はAIエージェント導入ガイドで確認できます。
参照元
確認日: 2026年8月27日